urizen

About

urizenという名前には3つの意味をこめています。
1. urizen(ユリゼン)はウィリアム・ブレイクによる神話の登場人物。4人のZoasのひとりであり、理性を象徴しています。
2. 「ユーリズミー」はルドルフ・シュタイナーよって示された、聴覚を超えて、身体全体、あらゆる感覚と共鳴して音楽を理解する能力。語源はギリシャ語の美しいリズム。
3. 「ウリズン」は沖縄の言葉。冬から解放された爽やかで心地よく大地がうるおう季節を沖縄のひとびとは「ウリズン」と呼びます。

 ブレイクのurizenは理知的でありうることの崇高さ、厳格さとともに、その限界も示しました。シュタイナーのユーリズミーはその理性的な知の限界を乗りこえる共感覚能力を示しています。冬を越えて、琉球にふくウリズンの風のように、理性の支配から解放されて、爽やかな季節がきっと訪れるでしょう。
 urizenは文化活動を分断化された仕事を超えて、吹き抜ける風のように捉えています。けれどその風は同時に大地を踏みしめて歩くような確かさをもっていなければなりません。

 urizenの活動は身の回りの小さなところから出発します。日常で使うもの、ちいさな出版物、イベント、学校、そして社会への提案、こうした小さなものが繋がり、文化はようやく、しっかりと歩き始めることができると信じるからです。
 urizenは岡﨑乾二郎の仕事を出発点に、2020年6月から、新たに活動を再開しました。